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日本における主な外来種
アライグマ
Procyon lotor
1970年代のペットブームにより北アメリカより日本全土に持ち込まれた。植物相・動物相両方 に多大な悪影響を与えている。

カイウサギ Oryctolagus cuniculus
江戸時代に毛皮目的に輸入が始まり、現在はペット用として輸入が続けられている。ノウサギが生息しない島における植物相の破壊が深刻視されている。
動物


イノブタ Sus scrofa
1970年代に家畜のために人為的に交配させられたイノシシと豚の間にできた子の子孫。東日本大震災により福島にて多くが野生化し、東北の植物相の食害が危惧されている。

ノネコ
Felis silvestris
人間の住宅街に生息する野良猫は含まれない。主に山野に広く分布し、小笠原諸島など国内で孤立した地域の生態系に害を及ぼしている。

ノヤギ
Capra linnaeus
家畜として離島にもたらされたものが野生化したもの。植物相を主に多くの特異な生物たちに影響を及ぼしている。特に小笠原諸島や屋久島などでは島全体の植物を壊滅させるほどの食 害を引き起こしている。

ドバト
Columba livia
飛鳥時代から平安時代の間に大陸か移住し土着したカワラバト。穀物や植物相に食害を及ぼす。町や村などに多くが生息するため、伝染病の媒介や交通事故の原因にもなりかねない。


シロガシラ
Pycnonotus sinensis
台湾から沖縄に生息し始めたヒヨドリの一種。現地のヒ ヨドリを圧倒するほどの環境への適応力を持ち、果実などの植物にも影響をもたらしている。
カミツキガメ
Chelydra serpentina
北海道と東北を除く全国各地に生息する外来種。攻撃性の高い雑食動物であり、動植物両方の生態系に多大な食害を引き起こしている。全長50cmを超え非常に大型の水生亀である。

グリーンアノール
Anolis carolinensis
米軍の物資の中に紛れ込み、日本の南西諸島や小笠原諸島に土着した北アメリカ産のトカゲ。昆虫類に大きな害を及ぼしており、オガサワラシジミやオガサワラトンボを壊滅に追い込んだ。

アカミミガメ
Trachemys scripta
ペットして大量にアメ リカから輸入され、幼名ミドリガメとして大変人気のある亀だが、成長すると甲長30cmを超える場合もあり一般家庭のペットして向かない点がある。故に地域の川や池での遺棄が多く、その生命力により在来の亀に与える影響が懸念されている。

オオヒキガエル
Rhinella marina
小笠原諸島や西表島などにサトウキビ畑の害虫駆除の目的で輸入された大型のカエル。毒性が強く、その毒による水の汚染や在来種への被害が心配されている。

オオクチバス
Micropterus salmoides
通称ブラックバスで広く知られる淡水魚の一種。敗戦後、米軍のゲームフィッシングにより全国に持ち込まれ、在来の魚類種を捕食することが懸念されている。釣り人などにも非常に人気の高い魚であり、放流が多く行われてきた。

ブルーギル
Lepomis macrochirus
今上天皇が1960年にアメリカ訪問の際、シカゴ市長から贈呈され静岡県の一碧湖に放流されたのをきっかけに、全国的に広がった。池や湖の生態系に多大な影響を及ぼしている。

アルゼンチンアリ
Linepithema humile
世界的に被害の大きい外来種として著名で、アフリカやアメリカなどでもその地域の昆虫や植物、爬虫類を絶滅の危機に追い込んだ事例がある。日本では全国的に土着しており、他のアリへの攻撃や農作物へ影響を与える昆虫類を保護することで知られる。

ウリミバエ
Bactrocera cucurbitae
1900年代に全国的に広がり農作物に多大な被害を与える外来種として、本格的な根絶活動が行われた。地域に定着した外来種の根絶が成功した数少ない例ではあるが、実際20年204億円という期間と大金を要した結果であり、繁殖力の高い外来種の根絶活動がいかに難しいものであるかが証明された事例であった。

アメリカザリガニ
Procambarus clarkii
ペットとして人気の高いザリガニであり、特定外来生物に指定されていないため販売の規制はされていないが、小型の水棲生物や昆虫を捕食するため生態系の影響が懸念されている。また在来のニホンザリガニを脅かす恐れもある。

アフリカマイマイ
Achatina fulica
1932年にシンガポールから持ち込まれ、その生命力と攻撃的な性格から在来の植物に多大な被害を及ぼした。またアフリカマイマイの駆除のために放たれたヤマヒタチオビによる二次災害はさらに大きいものとなっている。

ヤマヒタチオビ
Euglandina rosea
生態系に多大な影響を及ぼしていたアフリカマイマイの駆除対策として、小笠原諸島などにて導入されたがその地域固有の陸貝などを捕食してしまい、二次災害を引き起こした。

植物
セイヨウタンポポ
Taraxacum officinale
1904年にアメリカから北海道札幌に導入され、急激に全国に生息地を広めた。在来のタンポポ種を壊滅的な状況に追い込んでおり、異種間の交配や生態競争などによりその勢いは強まっている一方である。

ホテイアオイ
Eichhornia crassipes
明治中期に観賞用として導入された水草。繁殖力が高く「青い悪魔」として世界的な問題となっている外来種であり、他の水草に多大な影響を及ぼす恐れがある。

ボタンウキクサ
Pistia stratiotes
観賞用として小笠原諸島や沖縄に導入されたが、その繁殖力の高さから水面を埋め尽くすようになり、環境破壊の一因として懸念されている。

オオキンケイギク
Coreopsis Ianceolata
1880年代に観賞用として輸入されたが、その生命力と繁殖力の強さにより植物の生態系に多大な影響を与えている。

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