top of page

井之頭公園におけるかいぼり

かいぼりとは

 現在武蔵野市吉祥寺にある井之頭公園にてかいぼりという大規模な池の清掃が二回に分けて行われている。このかいぼりとは長年にわたり蓄積されたゴミの収集と池の中に生息する外来種の駆除を目的とするものであり、池の水を全て抜き池底を清掃する活動である。井之頭公園自体来年で開園100周年を迎えることもあり、当公園においては記念すべき大事業とも言えよう。今回自分はこのかいぼりの活動を管理しているNPO法人生態工房を訪問し、池底の案内並びにインタビューをする了承を得ることができた。以下ではその内容を掲載する。

かいぼりとは

 現在武蔵野市吉祥寺にある井之頭公園にてかいぼりという大規模な池の清掃が二回に分けて行われている。このかいぼりとは長年にわたり蓄積されたゴミの収集と池の中に生息する外来種の駆除を目的とするものであり、池の水を全て抜き池底を清掃する活動である。井之頭公園自体来年で開園100周年を迎えることもあり、当公園においては記念すべき大事業とも言えよう。今回自分はこのかいぼりの活動を管理しているNPO法人生態工房を訪問し、池底の案内並びにインタビューをする了承を得ることができた。以下ではその内容を掲載する。

NPO法人生態工房へのインタビュー内容

 

Q. 外来種駆除の活動を行っている中で、地域の人たちに気をつけて欲しいことはありますか?

A. 外来種問題は人為的な原因を持つ環境問題なので、みんなが一人一人この問題を理解し外来種防止の三原則である「入れない・捨てない・拡げない」を守って欲しいです。

 

Q. 井之頭公園で行っているかいぼりにおいて最も気をつけている点はなんですか?

A. 井之頭公園は地元に人気のある公園なので、地域の人たちが観光に来る際この外来種問題を理解し、新たな外来種を増やさないようにその認知度を高める事を一番の重要点としています。

 

Q. 八木さんがこの活動を始めようと思った理由はなんでしょうか?

A. 私は大学生の時インターンシップをきっかけに外来種の問題を初めてしり、この団体に興味を持ち参加する事になりました。

 

Q. 生態工房さんのこういった外来種駆除活動において一番の目標としている事はなんですか?

A. 私たちがこれらの活動において目標としているのは、都会における唯一の緑とも言える井之頭公園などといった公園に外来種が侵入してくる前のかつてあった 生態系と環境を取り戻す事です。

 

Q. 生態工房さんの外来種駆除活動では実際に外来種を根絶した事例はありますか?

A. 練馬区の光が丘公園では外来種であるカミツキガメを根絶する事に成功した事があります。

池底案内の内容

 NPO法人生態工房は現在、井之頭公園におけるかいぼりに興味を持っている地域の住民に水の張っていない状態である井之頭公園弁天池の池底ツアーを行っている。今回このツアーに参加した自分は改めてこの事業の規模の大きさに圧倒されつつも、外来種のみならず公園の歴史や生態系について新たな知識を学ぶことができた。その際に得たことを下に箇条書きする。

  • 今回のかいぼりにより、大量の外来種の駆除に成功した

  • 井之頭公園の弁天池ではかつてなくなったと思われていた地下からの湧き水が今回水を抜いてみて、まだ微量ながらも存在する事がわかった

  • この湧き水は冬の外の気温より温度が高いので、池に生息している外来種はこれを頼りにして生きているのではないか

  • 池の水の汚染により、イノガシラフラスコモフラスコモなどの水草は絶滅に危機に瀕している

  • 今回のかいぼりにより水草の復活を期待している

bottom of page